気まま猫草

音楽が好きな社会人の徒然

VISUAL JAPAN SUMMITを終えて(後書きのようなもの)

10月14日〜16日で開催されたVISUAL JAPAN SUMMIT総括として書いてみます。

 

見たバンド数:53/56
見た出演枠:59/62
幕張にいた時間:14時間×3日⇨42時間(住んでたのか)

 

ヴィジュアル系が好きな私としてはとても嬉しいイベントでした。セトリも良かった。みんなのレポも良かった。

 

嬉しい楽しいだけじゃなく疲労感もとてつもなく謎の達成感もとてつもなかった。そして3日間の感想文を書き上げた達成感と今までにない日記に対する業務的な感情。これは不思議な感情が埋めいたイベントでした。

 

ヴィジュアル系のイベント自体はそれなりにあると思うんですよ。でも【若手のみ】とか【若手と中堅のみ】が多くて、大御所バンドが参加すること、特にXが出るなんて無かったと思うんです。今回はGLAY、LUNASEA含め、ヴィジュアル系バンドやってたらこのどれかは聴いてるやろってグループと嬉しそうに共演する若手バンド、中堅バンドを見守るイベントですよ。そういう意味では今回は参観日とか発表会ですよ(母親や父親感情で言えば)

 

逆にファン目線として言えば
ヴィジュアル系だらけの大運動会で、良い表現が見つからないけど無敵バンドでも見られるようにTHE KING OF FIGHTERS(格ゲー知らんかったらごめんなさい)だった。

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復活したバンドもある中で、このバンド同士が同じステージにいるの?とか応援してた若手・中堅バンドのメンバーが大御所バンドと共演しているとか龍虎の拳餓狼伝説が一緒に出てる感覚。誰が誰かはわからないけど、八神庵は間違いなくGACKT(出てないけど)
話がそれた。

 

一方LUNATIC FEST(行けなかったけど)は厳選している感じとLUNASEAとの関わりや影響を受けたバンドとしての出演だったので統一性があった。尚且つバンドの対バンらしいピリッとした感じもあったような気がする。

 

どちらにも良い側面はある。
今回は長い期間V系が好きであれば好きであるほど楽しめたイベントなのだろう。

 

バンドというものを理解したのは母親の影響でGLAYがきっかけ。
GLAYは今でも大好きなバンドであり、このバンドのおかげでヴィジュアル系に抵抗が無いんだろうと思う。小学生だったからか順応も早く刷り込まれるのに時間はかからなかった。

 

V系にはまるきっかけになったのはJanne Da ArcWaive。これは中学生のとき。そこからは調べてBeatShuffle聴いて、HOTWAVE見て、新星堂のVROCKコーナー見てSHOXX見てFOOLS MATE読んで…の繰り返しだった。
それと同時に中学生でお金が無いから新品でなくブックオフで中古CDを漁るわけです。250円コーナーで手にしたのが、かまいたち、BY SEXUAL、もちろんXもだったわけです。

 

そうやって過去のバンドはCDで揃え、今のバンドはCDも買いつつラジオで知りつつでV系にはまっていったのです。
宝島社発刊のX JAPANヴィジュアル系黄金伝説という雑誌があり、V系歴史やCDレビューも載っててこれがCD漁るきっかけにもなったと思う。

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そんな中学生。
高校もそんな感じか。

今回好きなバンドも知ってるバンドも復活したバンドもたくさん出てきて全部見逃すまいと思っていたが、仕事の電話とかで全部は見れなかった。本当に申し訳ない。まあ自分1人が見なくても何も変わらないんだけど笑

 

でも体力的によく持ったなと思った。意外と自分体力あるのか、たぶん楽しさが勝っていたからかな。

 

開催される日までは各バンドの定番曲を暇なときにだいたい全部聴いてた。こういう機会ないと新たなバンドに出会う機会がないからなぁ。

 

フェスとか行くとその場の雰囲気で楽しいもんで、曲知らなくても楽しめるという。実際楽しいんだけど、個人的な考えでいうと何も予習なしに、何も知らずに聴きに行くのは失礼に思うんだ。だから予習は絶対。
たぶんアーティスト側は気軽に見てくださいと言うんだろうけどな。

 

 

それは置いといて、
客観的に見て一番良かったのはASH DA HEROかなぁ。初見でここまで心を掻っ攫われたアーティストはいなかった気がする。本当にTAKUI彷彿とさせる感じ。

金爆は3日目の日記で書いたように、自分の中で今回の裏テーマで、ヴィジュアル系は“自由なジャンル”というのがいつの間にか形骸化しており、同質化されたシーンであることに警鐘を鳴らしているように見えた。


V系の礎を築いた人たちは何かを表現しようともがいて…その手段でメイクをしていたが、フォロワーはメイクしたバンドに憧れて、楽曲に憧れてメイクも目的になっている。
ロックがジャンルじゃなくて、精神やattitudeを表現する手段だったのと同じで、手段が目的になっている。

 

それはそれでしょうがないことで逆に喜ばしいことでもあるんだけど、逹瑯の言ってた“いつからヴィジュアル系ってカッコ悪くなったのかなぁ”という答えはここにあるのかなーと思ってました。

別に悪いことじゃないし、オリジナリティのあるバンドも出てくるだろうけどな。そんな中でASH DA HEROは本当に反骨心というかロックンロール感がすごかった(どんだけ押すねん)

 

もちろんGLAYも良かった!
本当に平和なバンドで、TERUが笑うことでみんなが和むし、それを見守るメンバーがいてまた和む。

 

あとマイナスポイントで言うと、V系界隈で数年前から煽りで出てくる“死んでくれますか”“死ねー”“死ねるか”というのはカッコ悪いポイントなんですよね。いくら煽りでも面白くない。で、実際死なないし。

まぁこの話もこれくらいにしよう。

 

他にもHEROやLM.CはMCも良かったし、THE MICRO HEAD 4'NSはめっちゃ上手かったし。
摩天楼オペラ、FEST VAINQUEUR、LUNA SEAも挙げればキリがないけど元々好きなバンドも楽しそうで良かった。

そういえば事務所の関係かPSCompany勢が少なく(ダウトだけ?)、昔はV系の代表格の事務所だったのになと時代の流れを感じた次第でした。

 

まとめとしては本当に楽しいイベントでした。ただ、次は2日間で、時間ももう少し短くしてほしいな。Xもコンパクトに、押さないで!!笑

ライブのことを【参戦】というのはその気になってる感があって嫌いな言い方なんだけど、今回は本当に戦いに参加したと言っても良いんじゃないかと。


本当にね、自分が一番楽しんだ自信がある!
文句も不満も述べたけどまあまあV系というジャンルが好きなんだなと思った3日間でした。

心置きなく2016年良いお年をできます。

大変ごちそうさまでした。