二回連続美術館日記。
美術館好きをアピールしているわけではありません。たまたまです。
「怖い絵」展へ行って来ました。兵庫県立美術館。16日に。
台風の影響でそこそこ雨の中。
到着すると当日券販売のところに列。良かった、買ってて…と入場しようとしたら入場にも列。
なかなかの人気です。まあ10分ぐらい待ってたら中へ入れました。それだけの人が並んでるわけで、中もそれなりの人・人・人。
今回の怖い絵展は中野京子著の「怖い絵」シリーズが元で、最初のものが発売され10年経過しているよう。
怖い絵とは、丸尾末広のような直接的に怖ろしい絵を並べる…っていう意味ではなく、絵の背景に殺人、陰謀等が潜んでおり、その解説が書いてあるというもの。だから普通の美術館よりも解説部分が多かったように思う。
絵をまず見て、解説を読んで、また絵を見ると、絵画単体としては美しい絵として空間を切り取っているが、その中のドラマやこの前はどうなってたんだろう、この後はどうなったんだろう…と考えると怖ろしくなる…と言ったものだ。解説があるだけでこんなにわかりやすくなるのかと思う。
画家もバラバラだから絵の一貫性はもちろんない。
内容としては神話や聖書、悪魔等の説話内のことや殺人、溺死、歴史の一場面の描写等様々。
1つ一貫していた事と言えば、章分けされ展示されていたが、神話でも怪物のことでも異界のことでも現実のことでも“死”に関する事が多かったこと。
怖い絵展だから死が出てくるのは当然なんだが、空想でも現実でも人間は死に対して恐怖があるから描きたくなるのかな。
それも死そのものが怖いのではなくて、死期を悟ったとき、あるいは殺されるとわかったとき等、死に向かって進んでいる時間が怖い。
そのプロセスが怖いと思うんだわ。
そのプロセスを説明してくれているから面白かった。本当なら“絵から読み取れよ”って話だろうし、私としても絵から背景を読み取りたいけど初心者すぎてわからぬ笑
だから今回の怖い絵展は初心者にはとても優しいものだったと思います。
とにかく人が多かった。
以上、怖い絵展の感想でした。