気まま猫草

音楽が好きな社会人の徒然

23.02.27 田澤孝介 Ballad Box Soloist 2023@Music Club JANUS

 

田澤孝介のライブへ行ってきました。

Music Club JANUS

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2022年、ギター1本での弾き語りツアーであるBallad Box Soloist 2022を廻っており、 その最終日11月23日に発表された大阪、東京の2公演。
その初日大阪公演へ行ってきました。


前回のツアーでは関西はあれど大阪はなかったので、 初めて大阪でのアコギ弾き語り。
ずっと洋楽が流れている。

※一部敢えて内容をカットしてる部分があります


Ballad Box Soloist 2023

 

 

19:35〜21:32

暗転すると割とすぐギターを持って登場。
田澤「こんばんはー!
Ballad Box Soloist 2023…ようこそー!
記憶が確かなら…大阪はあの中止になったツアー以来、3年ぶり。 そして、この弾き語りライブとしては初めての大阪でーーーす!! !」


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田澤「手袋つけたままやん…
脱いで放った感じになってた。笑


田澤「コロナ禍に入っておもむろにアコギを買いまして。最初は配信から始めて…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても恥ずかしかった



田澤「でもできないことの共有から始めて、 自分で言うのもアレやけど練習して…そこから配信ライブをして、 ついにツアーを廻ることができました。
今回はギターも呼吸もテンポも歌も全部田澤なんでね、 全てを楽しんでもらえたらと思います」
ジャーンと鳴らした音がBmかCmあたりで


田澤「楽しんでくださいって音じゃなかったな。こっちやな笑」
とメジャーコードに弾き直してた笑


1.セセラキ
8ビートで刻むギター。
ピアノアレンジだとセセラキのタイトル通り傾斜を以って流れるよ うなイメージだけど、アコギになるとザクザク刻む。 2番はミュート気味に演奏していた。


カンツォーネのように溜まる転調前が1人でテンポキープしているからこそ。ラストはオクターブ上で歌い上げていた。

 


田澤「セセラキを聴いてもらいました。
水が流れるイメージで作った…とよく話すんですけど、 本当にそんなイメージの曲で、この曲がBallad Boxの開会式のようになればと思っています。
僕の曲には暗い曲が多くて。 陰鬱な気持ちや1人の夜にできたものが…
〝眠れない日々に 湧き上がる想い
今は武器に変わらないように〟とまさにそんな思いで作ってます。 誰しも人を傷つけたくて傷つけるわけではないので、 傷にならないような曲を作れたらと思っています」


2.#12

バックビートが強めでストロークが強め。
時折アップストロークで演奏する様がフックになってとても良い。


3.カナリア
滋賀と同じようなスペインギター風味のイントロ。
16ビートカッティングで刻むのが最高だった。


田澤「#12とカナリアを聴いて頂きました。
原曲がもはやどうだったかわからないぐらいですね、 ピアノでやったりもしてるんで。 このCDを出してからもう5年経ちました。 新譜を5年出してないということです



田澤「今作ってて…本当は今日やりたかったんですけどね… まだ出来上がってない。じゃあ言うなよって感じですね



田澤「いや、言ってまうんよなあ。
作りながら色々と考えてて。言葉の面ね?
〝これは過去に言うたことあるな〟とか。 同じ人間なので言いたいことは変わらないので、 だからこそ違う方向から伝えられることないかなと考えてます。 ぜひ期待して待っててもらえたらと思います」


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田澤「僕、今日一つ仕事を終わらせてきたんですよ。 これを終わらせてなかったらこんな晴れやかな気持ちでライブでき てなかったんだろうなと思います。 この時間を楽しみにしてきました。
みんな人生楽しんでますか?挙手の方がいい?拍手?
楽しんでるよーって方?」


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田澤「みんなすごいな、やっぱすごいな。
そこそこの方?」


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田澤「ひとり?
おもんないって方?」


はいなくて、


田澤「みんな人生楽しんでんねんな、すごいな」


この歌唱力を見せつけられて楽しくないわけない。笑


田澤「僕らミュージシャンにとって仕事はなにか… というのがありますね。これ(ライブ) も仕事やけど仕事と思ってやっていなくて。 リリーフランキーさんの受け売りですけど、 ライブは生業なんです。


農家にとって米を作ったり、野菜を作るのは仕事ではなく生業で。 耕したり、草をむしったり、 そのためのいろんな準備するのが仕事で。 やりたくないこともいっぱいあるけど、それをやって、 このライブは生業と思ってやってます。 みんなもこの時間のために仕事したり、調整したりあるでしょ? 僕もそれと一緒なんです。
この夢のような時間…夢のような時間ですよ。夢じゃない。 夢じゃないからこそ、 現実の延長にあるからこそ良いと思いませんか?」


4.夢の居場所

5.新月の心


田澤「夢の居場所、新月の心を聴いてもらいました。夢の居場所と新月の心を作ったのは同じときで…いや、 全然違うわ」



田澤「新月の心は愛情論と一緒に出していて、 どちらがメインか忘れてしまったけど。
新月の心は〝誰にも理解してもらわんでええわ〟 と書いた曲なんですけど、〝なんかわからないけど刺さりました… 〟という声が多かった曲ですね。
誰にも理解してもらわないで良いと思って自分のために作ったんで 恋と一緒なんです。恋は自分のためで、愛は人のため。 新月の心は離れていった側の曲ですね」

 

この辺りが非常にうろ覚え。


田澤「夢の居場所みたいに〝心一つないだけで〟 争いが起こってしまうんですよ。心って思いやりです」


ここでだったかわからないけど
田澤「 田澤のファンはいろんなところでびっくりされたりもしますが、 マナーが良いと言われます。 もしかしたら見えないところで紛争が起きてるかもしらんけど笑 でもよく褒められます。この場を借りてありがとうございます」


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田澤「これまでもライブに来てくれていた人もいれば、 今日初めて田澤ソロを聴きに来てくれた人もいるかもしれません。 今日聴いてアコギはいまいちって思う人もいるかもしれません。 でもそれはそれでいいんです。だからピアノもやってるし、 バンドもやってるし、いろんなことをやってます」

 

 

 

 

田澤「今日新幹線乗ってたんですよ」


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田澤「何を笑ってるんですか…


これまでの田澤さんのせいやww

思い出したように話変わって。


田澤「普段動きやすい服を着てて。
今何が起こるかわからないじゃないですか? 何が起こっても逃げやすいように、 走れるように絶対ブーツははかないし、 腰パンなんてもってのほか。 いまどき腰パンしてるやつなんかおらんけど。
横断歩道は必ずガードレールの中で待つし、 駅のホームでも押されても大丈夫なように間合いをとります。 僕は危機管理能力高いと思うんですよ。 みんな笑ってるけど同じ考えの人いませんか?
こんな変な考え…誰が変や!」


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田澤「田澤の音楽を愛でてる人たち、田澤erですよ。 ドラマーみたいにerをつけて田澤erのみなさんはこういう考え持ってないですか?」


田澤erが公式になった。


田澤「映画のようなことが現実に起こるんじゃないんです、 現実に起こることが映画になるのかもしれません。だからブーツははかないし、腰パンはしない!」

 


田澤「今日新幹線でね」


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田澤「だから何を笑ってるんですか


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田澤「荷物多いから一番後ろ取ったんですよ( 特大荷物スペース付)
で荷物置いてたら外国人入ってきて。 俺の荷物のところは大丈夫やってんけど、 おっちゃんの置いてるところに置こうとしてて。 おっちゃんの荷物持ち上げようとしてどうにか置こうとしてる。〝 おいおいおいおい…〟 と思いながらもおっちゃんなんも言わへんからまあいいか… と見てたら外人が俺に


〝you?〟


って言うねん。


おまえのか?って言ってるわけですよ。
日本来たら日本語喋れよ!!!!


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田澤「俺たち外国行ったら〝 現地の言葉ですみませんってなんて言うんかな…〟 って調べるやろ!!!
で、〝ううん〟って応えて。


ほんまは予約しないと使えないこと伝えたいけど英語でわからんか ら。そもそも英語でそこに書いてあんねん! でもあいつら見てへん!!!!


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田澤「喋りすぎですね。
MC長いのなんでかな… って思ったら普段喋らないからやって気づいたんです。
本当普段喋らないんで。だからこんなずっと喋ってんねんな。 誰も返事してくれないのに



田澤「今は…あれですか?いや、 次の曲そんな明るい曲じゃないわ」



田澤「誰かと付き合ったり、チームになったり、 なにか一緒に始めようととする時って基本的に同時だと思うんです けど、別れるとき、離れるときというのはズレがある。 そのズレを曲にしたのがあるので、 まずは別れを告げられた方の曲を聴いてほしいと思います」

 


6.恋の彼方に

優しいストロークで儚い。
カポタストをつけているからかキーも上がっているようだった。
ラストのサビはキーを上げたロングトーン

 

7.赤い大きな月の夜に

 

 


田澤「恋の彼方に、赤い大きな月の夜にを聴いていただきました。
この2曲はコード進行も似てて、
〝消えることのない足跡〟と〝似てることが嬉しくて〟 のところとか」


7thとかもあるけどザクっと言えば4536進行のあたりかな。


田澤「 それと演奏も時間を刻むようなイメージでギターを演奏していまし た。最初に言えよって話ですね」



田澤「次に来た時のお楽しみということで。
(譜面台の歌詞を見ながら)… まあでもこんなんじゃ上手くいかないんですよ。 そのまま継続できたら良いんですけど。
最初に感じた違和感って誰でもあると思うんです。 縫い針ぐらい小さいけど、 時間が過ぎていきそれを包んで雪玉のようにどんどん大きくなって いって、最終的には何が原因かわからなくなるんですよね」

 

 


田澤「2020年にアコギを買いました。なんで始めたのか… 色々とコロナ禍でできない状況の中、 なにかやれることをやりたいと思ってたのはあります。
できないことの共有で配信を始め、 去年初めてツアーを廻りました。
ツアーを廻り始めたときに〝えらいことを始めてもうたな…〟 とも思いました。 でもツアーを廻ろうとしてなかったらやめてたような気がします。


今までみたいに誰かに弾いてもらって歌っても良い。 でもそれは既にできることやし。
普段歌ってるとき表現やばいから



田澤「身体全体で歌ってるけど、 ギターがあるからそれはできないわけで。 でもその代わりにギターでリズムとったり、ミュートしてみたり、 流したり…。照明さんには〝予定と違うことして本当ごめん〟 と思いながらやってる。 そのときの感情ややりたいことをそのまま表現しています。 ツアー廻って、これ(ギター)に新しい可能性を感じていて、 まだまだやりたいことがあります」


田澤「ボクシング始めたときにも言った気がするけど、 ボクシング始めるの2年ぐらい迷ってたんですよ。 ジムの前をずっと通ってて。あの中に入ってできるんかな… 40過ぎたおっさんが入って大丈夫なんか…?

やってみたらなんてことない。なんで悩んでたんやと思います。 だから何か始めようと悩んでる人がいればすぐ始めましょう。 絶対大丈夫だから。
よくやらない後悔よりやる後悔って言うでしょ? 後悔なんてしないから。
遠くからキラキラとしてるものを眺めてるだけじゃなくて袂まで行きましょう」
8.虹の袂

9.Wave Rider


田澤「虹の袂、Wave Riderを聴いて頂きました。
暗い曲多いって言ったけど明るい曲もあるやんか」



田澤「今作ってる曲は暗くはない曲になりそうです。 ぜひ期待して待っててください」


田澤「今日良くないなと思ったことがあって。
電車に乗ってたんですよ」


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田澤「だからなんで笑ってるんですか…


田澤「若い女の子…20代前半かな。いやもっと若いかもしらん。 もう何歳かわからん! 自分がおっさんなりすぎて若い子が何歳ぐらいかわからん。 おかんが言ってたのはこれか…」


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田澤「その女の子たちが電車内で写真を撮り出して。 キャッキャしてるわけですよ。おいおい、公共の場やぞ!と。 まあ嫌やなあと思いながら電車をおりたんです。


で、僕はOnitsuka Tigerが好きなんですけど、買うとキーホルダー?チャーム? がついてくるんです。それ捨てるのもアレやな… と思ってかばんにつけてたんですけど、 どうやら電車で落としたみたいで。
そのチャーム?言い方わからん、 それをさっきの女の子たちが届けてくれて。〝ああ、 ありがとうございます!〟って。
で、 その人たちは降りる駅じゃなかったみたいでまた戻って駅のホーム で待ってて。その姿見て〝ごめーーん!!!!〟って」



田澤「なんかごめんって思って。いや、 電車内で撮り出したのは良くないと思うねん。でも、 その一面だけで全部があかんって判断してたのはよくないなと思っ て。
もう一つあんねん。
新幹線乗ってたんですよ」

 

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でたー!!!!!


田澤「新幹線におっさんが乗ってて。おっさん言うてもうた、 おっちゃんな。そのおっちゃんが荷物を隣に置くようなタイプで。 隣に人来るかもしれないから上に置いたらいいやんか。
で、おばはんが来てん。おばはん言うてもうた」


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田澤「おばちゃんが大荷物で来て。 案の定荷物どけて上にあげることになってんけど、 そこでおっちゃんがおばちゃんの荷物もあげてて。
それも降りるときもおろしてあげててん。新大阪行きで、 京都過ぎて新大阪しか降りるとこないのに〝新大阪ですか?〟 とも聞いてて」



田澤「なんかごめーーーん!!!!
って思って。荷物あげてないことは良くないけど、 それだけで判断してしまったから。 これからはその人の一面だけで判断しないようにしたいなと。
こうやって成長していくと思うんですよ。 良くない部分を言ったりしてそこから変わっていくと思うんです。 話したかったのはこれぐらいかな。話したかったんかっていう」



田澤「〝こうありたい〟 とか理想の形を目指していったり話してるとその姿になっていくん じゃないかと思います。まだハリボテの人形かもしれないけど、 ペタペタと貼っていくうちにちゃんとした人形に、 人間になっていくんじゃないかと思います。
みんなも下の世代がいるでしょ?…若いわけじゃないでしょ? 無礼?


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田澤「俺で言えば妹に子どもがいたり。
こういう話を下の世代に話していけば自分が変わっていくかもしれ ないと思うわけです。 下の世代に伝えたいことは言い方や伝え方は変えないといけないけ ど、核の部分は変わらないんで。


人間って根っこはこどもで。 こどもから根っこは何も変わってないんですよ。 いろんな経験をして学んで、変わっていくんです。
恋をするといろんなことになったり、面倒なことになったりブレーキをかけようとするけど、ブレーキをかけないと進んでしまうから 。そのままだと進んでしまうんです。 いろんな経験から学んで道標にしたいと思っています」


10.道標
11.蒲公英〜風に舞え〜
12.Sandglass


田澤「道標、蒲公英、Sandglassを聴いて頂きました。 Sandglassで言いたかったのは寿命です。

砂時計は人によって大きさ、形は違う。 でもその大きさや形は選べないしわからない。
ここにこうやってここに来られている人もいれば、 いろんな事情があって来られない人もいる。 もしかしたらこれから環境が変わって来られない人もいるかもしれ ない。でも、長くやってればいつかまた会えると思うので来て欲しいと思います 。また来たいと思ったら遊びにきてください。 ここで鳴らしたい音は鳴らせたと思っています。


今年はソロでツアーはありません。でも単発ではやりますので。 本当は4月入れてたけどばらしました。死ぬから。みんながな。〝 たざわ…おい〟ってなるんで」



田澤「今日もし田澤のライブ良いと思ってもらえたら、 またぜひ遊びに来てください。今日はありがとうございました」
13.ここに僕らの

冒頭のクリシェが心地いい。満足気な表情で演奏する姿が印象的。Aメロをミュート気味にリズムを刻む。

サビでは力強いストロークと力強い歌声が対立して、共鳴して、相乗して素晴らしかった。今音を鳴らしている意味、鳴らしたい意味を強く伝えてくる一曲だった。

 

 

 

田澤「ありがとうございましたー」
とギターを持って帰っていった。
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昨年9月以来約5ヶ月ぶりの田澤さんでした。
アコースティックギターでのライブは2回目。
前回聴いたときは新鮮さでいっぱいだったものの、 今回は新たなスタンダードへ向けて定着してきた感じがあった。


ピアノアレンジ、遡れば原曲とのアレンジとの違いに驚かされ、 楽曲そのものの深さや幅の広さを感じられる時間だった。 ピアノアレンジの場合はピアノ主導になったり、 ボーカル主導になったり、お互いがお互いを引っ張り合い、 闘い合い、 競い合う瞬間を楽しむ事が1つの楽しみだったのに対し、 今回は田澤さん主導の独占された空間。音も少ない、 誤魔化しの効かないシリアスな空間だからこそより伝わってくるダ イナミクスがこのライブの真髄だと思う。


長年かけて構築されたBallad Boxがあったからこそ、手を伸ばしたBallad Box Soloistがあって、今度はこのスタイルが構築されていくのかと思うと非常に楽しみです。MCで言っていた〝まだまだやりたいことがある〟に今後も期待したいと思います。
良い夜をありがとうございました。

 

39→40

39→40

  • 田澤 孝介
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【setlist】
1.セセラキ
2.#12
3.カナリア
4.夢の居場所
5.新月の心
6.恋の彼方に
7.赤い大きな月の夜に
8.虹の袂
9. Wave Rider
10.道標
11.蒲公英〜風に舞え〜
12.Sandglass
13.ここに僕らの