気まま猫草

音楽が好きな社会人の徒然

Janne Da Arcの代表曲はヴァンパイアなんだろうか?

私の大好きなバンドでJanne Da Arcというバンドがいる。正確には解散しているので、〝いた〟 という表現になるのかもしれない。


解散については当時吐露したので加筆することはない。

 

snowmansan.hatenadiary.jp

 


Janne Da Arcは1996年結成から2007年活動休止、 2019年解散迄、シングル26枚、ミニアルバム3枚、 フルアルバム6枚をリリース。
その中で最大のヒットシングルと言えば23thシングル月光花である。

 

月光花

月光花


アニメブラック・ジャックのタイアップであり、 累計としては30万枚を越える売上となった。

それまでもオリコンチャート上位常連で、 日本武道館ライブも開催しており、 メジャーバンドではあったものの、 この曲で一般層への認知をかなり高めたと思う。 アニメを見ていた低年齢層やその親御様、 そしてその他V系を聴かない層への訴求には十分であった。 もしJanne Da Arcというバンド名を知らなかったとしても月光花というタイトルやメロディを聴けば〝知ってる!〟 と応える方はさらに多いと思う。
月光花は間違いなく彼らの代表曲である。

 

その一方、彼らの曲で有名な映像がある。


www.youtube.com

 

ヴァンパイア

ヴァンパイア

  • provided courtesy of iTunes

 

4thAL ANOTHER STORY収録曲。
シングルにもなっていないし、
アルバムのリード曲でもないし、
タイアップがついているわけでもない。
でもこの映像を知っている人が多いのである。
どこで見たのか…個人的にはカラオケではないかと思う。

 

カラオケでは本人映像でDearlyのライブ映像が使われていたりする。バンギャ、ギャ男同士のカラオケ大会はもちろん、このライブ映像を見てほしくてバンギャ、ギャ男ではない友達とのカラオケでも流した方はいないだろうか?

私はした。何度も流したし、何度も歌った。

 

今では本人映像、ライブ映像は当たり前だけど、その頃( 2005年前後) はライブ映像が流れるのはなかなか少なかった気がする。


カラオケに行くとそれなりに有名な曲を歌い、場を温めずとも冷やさないのが暗黙のルール。昔、合コンでカラオケに行った時、友人がRage Against the MachineとCARCASSを歌った後のカラオケルームは井上陽水もびっくりするほどの氷の世界だった。この状況に私だけが笑っていた。寒すぎて〝氷〟そうだよ動けない何もできない


そんな暗黙のルールを打破できる但し書きが【本人映像】である。【本人映像】であれば、知らない曲だとしても視覚的に楽しめる要素がある。


カラオケで場の熱量を維持しつつ、自分の好きなバンドを歌いたい…そんなジャンナーがきっとわんさかいたため、 V系に興味のない人達の中でもこの映像はそこそこ有名なのではないだろうか。でも、 月光花と違ってどんなメロディか思い出せる人は少ない気がする。

 

この女性を抱き抱えるパフォーマンスがセンセーショナルであり、 視覚的に全てを持っていかれてしまうからである。カラオケなのに歌が聴こえてこない。そして、 パフォーマンスというよりファンサというべきなのかもしらん。
もちろん曲はかっこいい。 イントロから疾走感溢れるダウンピッキング、メタリックなリフ、エロい歌詞、yasuらしいメロディ、テクニカルなギターソロ…Janne Da Arcの王道とも言うべき要素が詰まっている。


でもカラオケではライブ映像を見てほしくて流していたし、 なんならこのパフォーマンス(ファンサ)を見てほしかった。mixiにも〝yasuにヴァンパイアされたい〟というコミュニティも当時あり、このパフォーマンス(ファンサ)からヴァンパイアするという動詞が生まれた。

 

その後、それ自体が良いか悪いかは別として、Youtube等動画サイトにも転載され、今やTikTokにも転載されていたりもする。このパフォーマンス(ファンサ)は令和の今でもセンセーショナルなんだろうと思う。

 

さあ、果たしてこの映像が有名なこの曲は代表曲なんだろうか。 大好きな曲の1つではあるし、かっこいい曲だけど、 代表曲というより代表ファンサじゃないか。

 

だから良い、だから悪いというわけではないけど、もし代表曲とするのであれば映像を排除して聴いてほしいのである。そして、ヴァンパイアを収録している4th AL ANOTHER STORYを今こそ聴いてほしいのである。

 

 

2003年2月13日リリースから20年。
yasuの執筆した小説に沿ったコンセプトアルバム。
小説を読めば、アルバムを通して聴けば、楽曲の良さがわかるのではないだろうか。


有名な映像なのに、メロディの認知度は映像ほど高く無い、優遇で不遇な一曲ヴァンパイアのお話でした。