気まま猫草

音楽が好きな社会人の徒然

21.12.01 Official髭男dism one-man tour 2021 - 2022 -Editorial-@大阪城ホール

Official髭男dismのライブへ行ってきました。大阪城ホール

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本当は2020年3月を予定していたものの、コロナ禍で延期。当初は1st ALTravelersのアリーナツアーだったものの、月日が流れて2ndAL Editorialのツアーへ変更。
Travelersも聴きたかったなあ!!…と思ったけど、こんな長いツアーを中止ではなく延期で対応してくれたヒゲダン、スタッフの方々に感謝です。待望の、切望の、初めてのOfficial髭男dismでした。


Official髭男dism one-man tour 2021 - 2022 -Editorial-


開演前のアナウンスが終わり、〝まもなく開演です〟のときに流れてた曲が、Welcome To The Black Parade/My Chemical Romanceで、それに合わせて照明もチカチカしてくれていた。始まりの曲っぽくて良い。

 


18:03〜19:52
大きな画面で映像が流れる。
部屋から起き上がって、コルクボードに貼った写真を見たり、部屋の中を歩き回る。時計なのか、数字が切り替わっただけなのか、Pretenderの052519も入ってた。


落ちている楽譜を拾い上げる。
そして、ピアノを開いて弾き始め、グリッサンドをすると、ステージの照明が明転。


1.Universe
大きなスクリーン(紗幕?)が上がっていく。
リズミカルなピアノが始まり深い16ビートが刻まれると、それに合わせてギター、ベース、ドラム、サポートのトランペットやトロンボーンが加わっていき、グルーヴやばばばばばリズム真っ黒えええええ!!!!!!って感情が漂流していた。


藤原さんの高音は音源よりもライブの方が突き抜けていて、一曲目にして来て良かったと同時に、ライブ終盤へ向けて曲が減っていく名残惜しさを既に感じていた。


藤原「大阪のみなさんこんにちは、こんばんはー!!!」
2.HELLO
大ちゃんのギターが良い。
特にBメロは逆ダイをしたくなる。


3.宿命
トランペットやトロンボーンが加わると聴き慣れた曲なのにアレンジが変わって新鮮。イントロの聡ダンスも楽しそうだった。


4.パラボラ

藤原「大阪城ホール、改めましてOfficial髭男dismです。この会場は大阪でライブをやってきた2014年のときから夢見た会場でした。
本当はもっと早くライブができる予定だったけど、やっとこうやって来ることができました。今日初めて来てくれた人も、昔から応援してくれている人も、2020年、ライブが奪われた中で髭男を知ってくれた人も、いろんな人が集まってくれています。それもただ集まってくれているだけじゃない。喋っちゃいけないとか、マスクをつけないといけないとか規制の中で来てくれています。


そんなみなさんに伝え漏れのないように、大阪城ホールにお集まりのみなさんに伝え漏れのないように音楽を届けていきたいと思います。最後までよろしくお願いいたします」
5.115万キロのフィルム
曲始まり、ラストはピアノのみなので、アドリブでロングトーンにしていた。


6.Shower
聡さんがアコギを演奏していた。
これが音源よりもかなりよかった。


楢﨑「次の曲は昔の駅や古い風景を思い出しながら聴いてほしいと思います」
7.みどりの雨避け
サポートメンバーの方々へ指揮をしてリズムを楢﨑さんが取っていた。


8.Bedroom Talk
ゆったりとしたソウルのような曲なのに、ギターがかなり忙しい。音源以上にギターサウンド強めに乗っかってきつつも、それに負けない聡さんの歌声が良い。


9.Laghter
10.フィラメント


藤原「ここまではアルバムの中から、一方的に聴いてもらう曲が多かったように思いますが…ここからみなさんに熱く、届けてもらいたいと思います!これはアリーナ席だけに言ってるわけではありません。スタンド席、1番後ろも右も左もアリーナ最前も。どんなライブフェスにも負けない盛り上がりを見せてくれますか!声は出せないけど心の声で叫んでください!
11.Stand By You
金管楽器を入れてアレンジされたイントロで声が出そうになって、でも出せなくて、涙腺が緩む。ライブに行ったらどうしても聴きたかった曲で嬉しかった。
声は出せずとも、藤原さんはwow〜wow〜のところは毎度毎度煽ってくれていた。


12.ペンディング・マシーン
13.ブラザーズ
楢﨑さんはサックスを吹く。
サビがバンギャの横揺れ(両手Vの字にするやつ)みたいなんだけど、微妙に違ってどうしてもバンギャになってできなかった。


映像はアニメになったサポメン含めたメンバーが出てきて、聡さんが敵のボスのようだった。メンバーが正義側、悪役に分かれて戦おうとしてたときに、〝BROTHERSなんだから仲良くしようよ!〟みたいな感じで戻る。


スロットが映像で流れ、コインが揃い、
ノーダウト…の文字。
14.ノーダウト
これもライブアレンジすごくて、スピードも速い。聡さんツーステ踏んでた。
2番のStop!からはゆったりとしたアレンジに。


15.FIRE GROUND
火ボー🔥🔥🔥
途中ギターソロは大ちゃんとAX-Edgeみたいな斧型ショルキーかついだ聡さんで、ヘヴィメタルのクサいソロを展開してくれて歓喜でした。
いつかチルボドを演奏してほしいものです。グロウルじゃなくて良いので。


16.Cry Baby
17.Editorial
18.アポトーシス
音源よりも歌詞の重みも、音の厚みも深く聴いててただただ陶酔する。
この死生観を表した歌詞はもっと人生を生きていないと書けないんじゃないかと歌詞を読む度に思ってしまう。30手前で書き上げた藤原さんは人生何度目なんだろう…と思ってしまう。思考を巡らせて、きっとかなり巡らせて書き上げた素晴らしい作品ですね。


藤原「次で最後の曲になります。ライブが始まれば、終わりがきてしまう。それがいつもライブをやることの寂しさでもあります。


この大阪城ホール、ずっとやりたいと願っていました。昔活動している中、やれると信じてはいたけど…やれると無理やり信じながら活動していました。そんな中で僕たちの音楽を聴きたいという方が増えて、コロナ禍でも新しくファンになってくれた方もいて…そんなみなさんが連れてきてくれた大阪城ホールです。


また必ず、大阪へ、もっと大きくなって帰ってきたいと思います。本当はもっと感謝の気持ちを伝えたいけど、伝えきれない想いがあります。いつもここにある感謝の気持ち全てを伝えきれず、ライブを終えている気がします。でも、ライブが終わっても必ずまた帰ってきてライブをする事が僕らができることであり、それをやることができれば…このバンドのことを誇らしく思えるんじゃないかと思います。


最後の曲は前向きな曲ではありません。背中を押すような曲ではありません。コロナ禍でライブを奪われた中、どんな風に活動していけばいいかわからず、バンドが停滞しかけたときにできた曲です。
でも、そんな気持ちのときにできた曲をやることで、前に進めるんじゃないかと思っています。髭男の音楽がこの暗闇の中を少しでも、少しでも照らす光のようになってくれたらと思っています。今日はありがとうございました。
Official髭男dismでした」
19.Lost in My Room
コロナ禍の葛藤、階段を登り行くアーティストの葛藤をそのまま吐露したものを作品として届けてくれることこそが、彼自身1人の人間で天才ではなく、努力型なんだな…と改めてわかる一曲でした。努力して知識を得て、経験を踏み、モノにして、実力に替えてきたからこそ、立っているステージなんだなと説得力のある一曲でした。


スタッフロールが流れ、ツアータイトルが大きく映し出され本編終了。映画のようだ。


En.(19:55〜20:35)
ステージを降りるときの映像から巻き戻っていき、冒頭まで戻る。
またOP映像が流れる。今回も楽譜を拾い上げ、時計?の052519辺りで曲が始まる。
映像が巻き戻り、〝異なる世界線〟という意味かな。
20.Pretender


藤原「アンコールありがとうございます、メンバー紹介したいと思います!」


サポートメンバー紹介
パーカッション:細沼章吾
トランペット:湯本淳希
トロンボーン: 川島稔弘(とっちさん)
サックス、フルート:アンディ
マニピュレーター:宮田〝レフティ〟リョウ
キーボード:善岡慧一


シルクハットのとっちさん。
〝ちょっと来て〟って藤原さんに声かけ。
近づくとシルクハットの中からくいだおれ人形。笑


松浦「くいだおれくいだおれ太郎?だっけ?」


\8888888/


松浦「太鼓はSakae使ってるみたいで」


藤原「そうなの!?じゃあシンバルはKOIDEかな。すごくマニアックな話してますね」


そうだねwwww


藤原「どこ置こうかな…でもドラムだからな。ドラムの前かな。ツインドラムかな」
と松浦さんの前に置く。
そして、メンバー紹介へ戻る。
ドラムス:松浦匡希
ベース:楢﨑誠
ギター:小笹大輔
ボーカル、ピアノ:藤原聡


大輔さんがオペラグラス持ってて、
藤原「それ何持ってんの?」


小笹「この前King Gnuのライブ行ってさ。たまアリ下見してきたんだけど、あれぐらいの会場になるとグッズでオペラグラス売ってて」


藤原「さいたまスーパーアリーナのオペラグラスなんだ!」


小笹「いっぱい種類あってどれがオススメか聞いたら8倍のって言ってて。これ便利なのが勝手にピント合うようになってて」


へえ


小笹「自分で合わせるの大変だと思うんですけど、勝手に合わせてくれます。1番後ろまでよく見えます。PA席もバッチリです!」
PAさんの名前呼んでた笑


藤原「今日初めて会話したでしょ?それ越しで」



藤原「じゃあちょっと聞いてみようかな…ヒゲダン初めて観たって方!」


はーい


藤原「大輔、数えて!


小笹「それは…ちょっと違う技術いるな、100万!


藤原「…キャパよ


wwwwwww


藤原「じゃあ…2回目以降って人〜?大輔!なにしてんの、数えて!!!


wwwwww


藤原「ライブハウスで見てたよって人?あーいますねえ。
ホールで見たよって人?インストアライブで見たよって人…いますね!天保山とかでやりましたね。誕生日あそこで祝ってもらって」


松浦「そうだっけ?」


藤原「祝われた方は覚えてるんですよ!!!
じゃあここは大阪城ホールですけど、大阪城公園でフリーライブしてたの見てた方…?
あ、いますね!大輔見て!!!



藤原「あれは誰かがアップしたものがあるので…いや、これは言ってしまうとオフィシャルになっちゃうからダメだな。触れちゃダメだな」


楢﨑「アンオフィシャルのままで笑」


藤原「触れないようにしときたいと思います笑」


藤原「昨日はここで、新幹線の切符を失くしたというMCをしてダラダラ話すぎて押しに押しまして…怒られたんですけど」



藤原「まあ切符は二万円ぐらい出して買い直しまして。で、今日はホテル出発が12時と聞いていたんですが、起きたのは12:05でした」



藤原「ライブ以外全然ダメ…でもライブが良ければ全てよし!!!


\8888888888/


藤原「今日ヒゲダン全員、全て出し切りましたので。ここからアンコール、体力0から−500までいきたいと思います。なので、明日も寝坊しまーす!!


\88888888888888/


藤原「次はここ大阪で何度もやった曲です!」


21.異端なスター
最後のところで曲が止まって、
聡さんがくいだおれ太郎持ってきて、太鼓を叩かせる。
藤原「難しい…ムズカシッ…ムズカシッ…


と、巻き直しねじがあることに気づき。
それを巻くと太鼓が自動で叩かれる。笑
ステージのお立ち台にくいだおれ太郎を置いて、
怖がらずに どうか 叫んで 歌って〜
と歌いかける笑


藤原「くいだおれ太郎さんとのfeaturingも果たしたところで、最後に一曲聴いてほしいと思います。この暗闇の中、少しでも、少しでも光が差すように歌いたいと思います!」
22.I LOVE…


藤原「大阪城ホール、声は出せませんが、圧倒的に、破壊的に盛り上がって頂いてありがとうございました。
また、必ず帰ってきたいと思います。それまでみなさん、生きてください!
今日はありがとうございました、Official髭男dismでした!良い夜を!」


松浦さんに肩車された大輔さん。
松浦さんが真ん中、左右に楢﨑さん、藤原さんで組体操の扇のポーズやってた笑
大輔さんはくいだおれ太郎持ってた。


ステージ中央に階段があり、降りて行き終了。
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初めてのOfficial髭男dismでした。
楽曲としても素晴らしいけど、ライブでの再現性に加え、アレンジ幅の広さがすごかった。楽曲はライブで完成もするし、さらに進化していくんだな…と気づかされたライブでした。
藤原さんのピッチの正確さと声量の強さは音源以上で、また聴きに行きたいと思いました。ギター大輔さんのテクニカルなフレーズも音としては派手に装飾されていないものも、曲のベースとなっていて手元だけ見れる動画がほしいぐらいでした。


今回のEditorialが死生観や変わらないものと比較した関係性の変化、葛藤など、誰もが直面する問題や無常観を謳っている曲が多く、演奏される楽曲を聴きながら内省する瞬間が多かったように思う。当人に聴いたわけではないからわからないけど、この葛藤や無常観が彼らのEditorialであって、1番主張したいことであり、向き合いたいことなのかな。
ライブを見ながらも、自分自身とも向き合えるそんな良い夜を過ごせたように思います。
2021年最後のライブが髭男でよかった!ありがとうございました!

【セットリスト】
1.Universe
2.HELLO
3.宿命
4.パラボラ
5.115万キロのフィルム
6.Shower
7.みどりの雨避け
8.Bedroom Talk
9.Laghter
10.フィラメント
11.Stand By You
12.ペンディング・マシーン
13.ブラザーズ
14.ノーダウト
15.FIRE GROUND
16.Cry Baby
17.Editorial
18.アポトーシス
19.Lost in My Room
En.
20.Pretender
21.異端なスター
22.I LOVE…