気まま猫草

音楽が好きな社会人の徒然

23.05.02 DREAM THEATER TOP OF THE WORLD TOUR@大阪国際展示場(グランキューブ大阪)

DREAM THEATERのライブへ行ってきました。大阪国際会議場メインホール

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DREAM THEATERは2021年10月22日15thAL A View from the Top of the Worldをリリース。それに伴うライブツアー。
来日公演としては2020年に予定していたものの、 コロナ禍で延期の上、中止。2022年にDOWNLOAD JAPANで来日したものの、 単独公演としては約5年半ぶりで待望の、切望の、渇望の公演
追加公演も含めると4公演の最終日大阪。


DREAM THEATER TOP OF THE WORLD TOUR


後方にスクリーンがあり、A View from the Top of the Worldのアルバムジャケット動いている。 滝のように水が流れ落ちている。視覚的にもTHEATERです。

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19:00〜20:37


暗転しスクリーンに映像が流れ始める。
双眼鏡?を覗き込むような映像。 ツアーのアートワークに出てくる世界そのもの。
歴代のアルバムジャケットを通した世界や世界の絶景のような場所 を覗き込む。そして、A View from the Top of the Worldのジャケットが映り、DREAM THEATERのロゴ。メンバー登場。


1.The Alien
冒頭からテクニカルメカニカルプレイ炸裂。
歌い始めまで2分以上あって、それまでに変拍子のドラミング、 スピード感あるダークなリフ〜6/ 8拍子のゆるやかなギタープレイまで展開が多くそれだけで来て良 かったと思う。


2.6:00
間髪入れず特徴的なドラムイントロとクセになるキーボードリフが 演奏される。
6:00とデジタルクロックの映像。
間奏の鍵盤がかっこいい。そして、 その裏で動きまくるベースラインがすごい。目が足りない。


3.Sleeping Giant

4.Bridge in the Sky
大好きな曲。6/8拍子でヘヴィで心地良い展開。
3/4や4/4で3連符になったり、 同じテンポでもアプローチの違いでこんなに聴こえ方が変わるのか という一曲。ドラムが非常に重たかった。
ギター、ベースが3連符で忙しなく動く様もかっこいい。 次第に大きくなるキーボードがシンフォニック要素を高めていきフ ィナーレ。耳福のお時間でした。 4曲目にしてライブが終わるのかと思った。


5.Caught in a Web
蜘蛛が歩いていく映像。サビはフロアも手を上げてシンガロング。


6.Answering the Call
7.Solitary Shell
ここからアルバムSix Degrees Of Inner Turbulenceから3曲連続。


8.About to Crash(Reprise)
9.Losing Time/Grand Finale
10.Pull Me Under
ギターイントロが鳴った瞬間歓声。こちらもシンガロング。


11.A View From the Top of the World
アルバムタイトルチューンで約20分の大曲。
3分を越える長ーーーいイントロ… もはや1曲が終わり始まる歌唱パート。 ザクザク刻むパワーコードのリフも変拍子で心地良い。 サビはお得意6/8拍子が優雅に曲をドライブしていく。


テンポチェンジや特徴的なドラムプレイが本当に多く目も耳も奪わ れる。 曲後半に差し掛かったところで情緒に訴えかけてくるギターソロ。 この展開が仰々しくて良い。後ろに映る映像もA View From the Top of the Worldだけあって、崖や雪山等、 世界の絶景を映し出しており、その風景と曲がぴったり合わさる。

 

さらに曲展開でギターと鍵盤の心地良いユニゾンから弾き倒すソロ がかっこよかった。 ラストに向かう歌唱パートのダークなリフからのメジャーコードへ の展開がまたDREAM THEATERらしい。 激しさではなくゆったりとした重たいドラムが誘っていく。 そこから手数が増えていき、 ギターもキーボードもストロークの多い変拍子からラストへ傾れ込 む。この映画のような展開はなんなんだ…!ただただDREAM THEATERだった…


En.(20:38〜21:02)
曲が終わりはけたと思ったら1分ぐらいで舞い戻るメンバー。 何も言わずイントロが流れ出す。


12.The Count of Tuscany
再び20分近い大曲。連続して演奏するその体力がすごい…。
ハーモニックスを使った心地良いリフから始まり、 幻想的で優しい演奏が会場を包む。このイントロが本当好き。 一転、刻むストロークから激しいリフとユニゾン。4/4+5/ 4の展開かな。変拍子でもこの疾走感が良い。
〝I〟の部分は歌わせていた。

 

サビ後に再度出てくるリフ。 ベースラインでもユニゾンしていてこれがまたかっこいい。 今度はリズムも変えて全て4/4拍子なのが印象も変わって良い。


リズムチェンジからのユニゾンは圧巻。目が釘付けで、 でもどこを見たらいいかわからない。
そこをぶった斬るように始まるギターソロも情緒に訴えてくる。 そこから星に願いをのフレーズを演奏に入れてくれていた。 ここも冒頭とはまた違う幻想的で、浮遊感のある空間。


その後のギター16分カッティングとジェイムズラブリエの歌唱空 間がなんと優しい世界。そこからキーボード、ベース、 ドラムが入ってきてクライマックスへと向かう。 全音符で鳴り響くキーボードがコード感を強め寂寥感を誘う。 それに合わせたギターソロが拍車をかける。そして、 フロア全員で歌うwow〜wowがクライマックスだった。


メンバーそれぞれ挨拶へ周りライブ終了。
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DREAM THEATERのライブは2017年秋以来、 約5年半ぶり。


どの曲も、どの場面を切り取ってもテクニカルでメカニカル。それは今回のテーマになっているA View From the Top of the Worldも変わらず。
最新アルバムの曲はなかなか披露されず蓋を開ければ過去曲ばかりだった…というバンドも少なくない中、DREAM THEATERは自信を持って今の楽曲を演奏してくれる。


彼らの演奏は上手いとか精密とか技巧派という言葉では形容できないぐらいの緻密で正確なプレイと変拍子のブレイクが非常に心地良い。そして、情緒や季節感をも感じさせる緩急つけた演奏がその楽曲の良さを訴えてくる。映像ともリンクして、1つの映画を見ているようなドラマ性を感じるし、このバンドこそプログレッシブメタルの至宝だな…と思えるライブだった。
アルバムタイトル通り世界の頂点を見せてくれるような、見せつけてくるようなライブで本当に行けて良かった。今後も楽しみなバンドです。

 

【setlist】
1.The Alien
2.6:00
3.Sleeping Giant
4.Bridge in the Sky
5.Caught in a Web
6.Answering the Call
7.Solitary Shell
8.About to Crash(Reprise)
9.Losing Time/Grand Finale
10.Pull Me Under
11.A View From the Top of the World
En.
12.The Count of Tuscany