気まま猫草

音楽が好きな社会人の徒然

ヴィジュアル系のコーナー展開が少なかった頃-①全国チェーン編

お盆休みは暇なので片付けを始めるが、懐かしいものが出てきて、そのノスタルジーに浸り、処分したい気持ちがブレて、幕引きとなる。片付け方はいろんな方法を試してみるが、最終的には同じ結末を迎えてしまう。今年も例に漏れずその結末に向かっている。晩夏。ひぐらしのなく頃にのようだ。

 

音楽雑誌とは別にCDショップが発行しているフリーペーパーがある。今回はそのフリーペーパーを懐かしくて見返している。最近はネットやサブスクが大半で携帯をいじる片手の中で完結することが多いが、当時は新しい音楽を探す手段の1つにそれを活用していた。そのフリーペーパーを読みながら、CDショップの試聴コーナーで聴き浸り、またフリーペーパーを読む…というサイクルを繰り返していた。極論買わないと中身がわからないCDはこのフリーペーパーと試聴コーナーが参考書として補ってくれていた。


今回はそんなCDショップとフリーペーパーのおはなし。

 

CDショップにはいろんなジャンルの音楽が置いてある。ただ、自分が上記のように頻繁に探し求めていた時代(2000〜2008年)には流通の関係やその他いろいろな関係で置いてないCDもあった。


特に、私がよく聴いていた〝ヴィジュアル系〟に属するアーティストのCDは一般のCDショップに置いてあることはまあ、いやかなり少なかった。

 

まずは全国展開のチェーン店。
タワーレコードにはINDIESという置き場はあったが、V系のためではなかった。INDIESの括りに置いてあるCDにV系のものは一切なかった。
ただ、タワレコHMVV系の中でもJanne Da Arc等、デビューしている上にメジャーなバンドは扱われていたように思う。こういう売れてきたら扱い店舗が増えるというのもメジャーデビュー(メジャー流通)を目指す1つの理由だったのかもしれない。


どちらもネオヴィジュアル系がブームとして一部を席巻した時代に徐々にCDを置き始め、コーナーとしてできたのは2007〜2008年ぐらいだった気がする。この辺はよくわからないが。

同様に、日本から撤退したVirgin Megastoresや潰れてしまったWAVE山野楽器も置いてなかったと思う。
どのCD屋も店舗によってはJPOPの中に時折V系CDが混ざっていて、それを探すのも一つの楽しみではあった。

 

そんな中、V系をしっかり扱うチェーン店があった。新星堂である。


各レコードショップには毎月発行されるフリーペーパーがある。タワレコTOWER PLUS+(以前はTOWER)

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HMVthe music&movie master(以前はthe music master)

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GLAYばかりでごめんね、GLAYが好きなのよ。
TSUTAYAはV.A.というのがありました。


そして新星堂pauseDROPSSELDOM√SELDOMと名前を変えていった(細かく言うとDROPS→SELDOMではないんだろうけど)

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その新星堂のpauseにはいつ始まったかわからないが、V-ROCK SUMMITというコーナーがあった。

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これを毎月楽しみにpauseを引き取りに新星堂へ行っていた。2003年には別冊として単体のspecial issueが出たこともある。この6頁ほどの冊子を穴が開くほど見ていた。

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このコーナーが誌上でいつからあったかよくわからないが、2001〜2002年ぐらいにはあったのではないだろうか。

また、誌上でコーナーがある為、店舗でもV系コーナーがある店舗も多かった。


当時埼玉に住んでいた為通っていた店舗に偏りはあるが、蕨駅前ヨーカドー、赤羽ヨーカドー、荻窪新越谷駅ビル、北千住、サンシャイン池袋、柏、春日部ロビンソン、春日部ヨーカドー、そして目黒店などなどV-ROCK SUMMITとしてコーナー展開があった。そして、それぞれの店舗ではインストアイベントがあって、今はタワレコHMVでもイベントはやるが、V系専門ショップ以外でインストをやるのは2005年前後では新星堂ぐらいしかなかったんじゃないだろうか。そのインストの模様をpauseでレポートしてくれたこともある。


誌面でも、コーナーとしても、発売時のイベントとしてもV系氷河期を新星堂が支えたのは間違いないと思っている。

 

その中のその中でも新星堂 目黒店は特に異質で、CD購入に対し、目黒店特有の店舗特典(コメントテープ付 等)があった。
目黒がV系の聖地と言われるのは目黒鹿鳴館があるからだけではなく、Third Stage、そして新星堂 目黒店があったからだろう。


チェーン店で小回りが利きにくいだろうにも関わらず、当時は今よりもっとマニアックなV系シーンを支えていたのは本当に素晴らしいし、ありがたいことだなと思う。
そして、ヴィジュアル系V-ROCKと呼んだりするのはこのV-ROCK SUMMITが一因ではないかと思ったりもする。

 

新星堂とそのフリーペーパーpauseがなければ自分としてはV系と呼ばれるバンドにのめり込むことはなかったかもしれないので、未だに手放せない代物です。

 

今回は片付けきっかけに全国チェーンのCDショップを思い出してみましたが、次回(いつ?)はV系専門店についても書いてみたいと思います。というのも検索してもなかなか出てこないし、大きいジャンルでもないから記録されることも少ないため、覚えている範囲で自分のよく通っていた時代を書き残しておければと思いまして。
行っていた時代によって店舗も特徴も変わってるからこそ書き留めていないと浸れるノスタルジーも無くなってしまいますからね。また、何か違うこととか別の時代はこうだった…とかあればぜひ教えてほしいです。
では次回、V系専門店編にて!

 

next…

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